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インプラント治療とは
インプラント治療は、失った歯を補う治療の1種であり、自由診療です。入れ歯では納得できない方のため、あるいはブリッジ治療で歯を削りたくない場合によく提案されています。インプラントは歯を失った箇所だけで完結するので、1本の歯を補う代償として他の歯に負担をかけることがありません。見た目も、天然歯そっくりに作れます。
柔軟な治療プランをご提案
上記のようなご提案の他、インプラントと入れ歯を組み合わせて使うなど、より柔軟な治療プランをご提示しています。
たとえば失った歯の本数が多い場合、それをインプラントで補うとしたら、手術と治療費のご負担は大きくなってしまいます。そうした場合に当院がご提案するのは、インプラントを1本だけ設置し、それを支柱として入れ歯を留める治療プランです。これならご負担を抑えつつ、安定して入れ歯を使うことができます。
重要なのはインプラントにこだわることではなく、「結果として患者さんが咬めること」です。
インプラントは誰でもできるの?
インプラントはアゴの骨に固定するため、骨の状態が適応条件となります。骨が未成熟だったりスカスカだったりすると、リスクが高いと言えます。当院では、基本的には30歳から70歳までが対象です。
骨の厚みや高さが足りない方でも、骨造成という追加治療をすることで、インプラントが可能になる場合があります。骨造成の方法はさまざまで、GBR、GTR、サイナスリフト、ソケットリフトからその患者さんに合ったものを行います。なお、症例によっては骨造成のために大学病院をご紹介することがございます。どうかご了承ください。
インプラント治療の流れ
■STEP1 精密検査
診察の他、歯科用CTを使った精密検査を行います。
歯科用CTというのはレントゲンと違い、奥行きや密度まで捉えてコンピューター上に立体画像を描き出せる装置にことです。これにより、アゴの骨の厚みや密度、血管や神経が通っている位置まで分かります。当院は院内に歯科用CTを設置しておりますので、検査のためによそへ行く必要がありません。
■STEP2 骨造成
そのままではアゴの骨が不足している方の場合は、追加で骨造成治療を受けていただきます。そして、しっかりと骨ができるまで数ヶ月待ちます。骨が十分にある方や、ソケットリフトを行う場合は、このステップがありません。
■STEP3 一次手術
歯を失った箇所に、人工歯根(インプラント体)を埋め込む手術をします。手術は局所麻酔をかけて行いますので、心配しないでください。痛みや腫れは、抜歯と同じくらいです。人工歯根が骨と一体化するまで、数ヶ月かかります。
当院では、治療位置を示すステント(サージカルガイド)を患者さんごとにお作りし、計画通りに埋め込むように努めています。ステントを使えば小さな傷口で(フラップレスで)手術を行うことができ、腫れや出血の軽減につながります。
■STEP4 二次手術
人工歯根の頭に連結部品を取り付け、そこに人工歯を被せます。インプラントを入れ歯の支えとして使う場合は、人工歯の代わりに取り外し式の入れ歯をセットします。これで完成です。
人工歯は、被せ物治療と同様に院内にあるセレックシステムで作ることができます。そのため、歯科技工所に依頼するよりも費用を抑えることが可能です。材料は、ジルコニアやセラミックなどから患者さんと相談して決定します。
アフターケア
インプラントは治療期間や費用を要する治療ですから、患者さんとしても長持ちさせたいことでしょう。末永く使うことが可能な治療法ですが、それには定期健診とメンテナンスが欠かせません。特にプラークの蓄積は、インプラント周囲炎という病気を招き、脱落の原因となります。
当院がメンテナンスでこだわっているのは、被せ物をいったんはずして中まで洗浄することです。年に1回は、こうした洗浄と再セットを行います。こうすることで、患者さんのセルフケアでは届かない箇所まで清潔にし、長く使うことをサポートします。